3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。

3人娘の親父がランニングを中心に、日々の出来事をそこはかとなく綴ります。

【調査報告】ランニングエコノミーの向上と接地時間について調べてみた。

俺の相棒のGarmin ForeAthlete 935は、ランニングの際の様々なデータを計測してくれる。
その中の一つ、「接地時間」について、気になってしまったので調査してみた。


持久的ランニング能力に大事な要素は、3つある。
・VO2MAX 最大酸素摂取量
・LT 乳酸性閾値
・ランニングエコノミー
だ。

ちなみに、乳酸性閾値の向上についての考察は、こちらのエントリーを。



この3つ目のランニングエコノミー。
ランニングエコノミーを向上させることは、少ないエネルギーで走れるようになるということなので、どうすれば向上するのか、必死に調べている。

ピッチを多くする。
ストライドを長くする。
上下動を少なくする。
接地時間を短くする。
など、色々な記事を見かけるが、どうもしっくりこない。

人それぞれ骨格や走り方が違うので、万人に当てはまるような方法は無いのではないかと思ってきている。


ピッチ、ストライド、上下動、接地時間、すべて俺の相棒で計測してくれている。
2018年2月のレースペースで走ったのは、2回。
神奈川マラソン(ハーフ)と、よこはま月例マラソン(10㎞)だ。
神奈川マラソンは、キロ4分52秒ペース。
よこはま月例は、キロ4分29秒ペース。

そのときの相棒の計測結果はこちら。
f:id:Alloutrun:20180306180850j:plain


ストライドは、よこはま月例の時のほうが1.2mと10㎝程度長いが、
ピッチは、185くらいとほぼ一緒。
上下動も、7.3㎝と一緒。
接地時間も、250msくらいとほぼ一緒。

速く走れば、ピッチは上がる。
速く走れば、上下動は少なくなる。
速く走れば、接地時間は短くなる。
という、記事に書いてあったことと違う結果に。

そして、俺の接地時間、なんか同じくらいのペースで走っている人よりも長い気がする。
これには何か理由があるはずだ。


この結果をもって、俺の調査魂に火をつけた。
調べまくってやったのだ。
ググる前にググってやりまくったのだ。


が、俺の追い求めているような答えがない。


元研究者の俺をナメるなよ。
絶対に満足のいく答えを見つけてやるぜ。
そう思って、目もうつろになりながらググっていた深夜1時。

こんな論文を見つけた。
走行中の接地時間とランニングエコノミーーの関係について : 大学生中長距離ランナーを対象として


この論文の概要によると、

LTを超えない走速度における接地時間と%最大酸素摂取量の間には優位な相関が認められなかった。

ほほぉ
要するに、マラソンを走り切るような、乳酸性閾値よりも遅いスピードで走ってる場合は、接地時間が長かろうが短かろうが、ランニングエコノミーと関係ない、ってことだ。

ちなみに、LTを超える走速度では、接地時間が短いとランニングエコノミーが高いと書いてあった。


この論文が正しいとすると、俺の場合、
・ハーフマラソンや10㎞は、俺の乳酸性閾値よりも遅いスピードだった。
 →おそらくそうだったと思う。
・接地時間が250msよりも短くなる場合は、今の俺の走力では乳酸性閾値以上のスピードで走っている。
 →これは、しっかり検証したことがない。
ということになる。


さらにこの論文では、
ケニア人長距離選手の生理学的・バイオメカニクス的特徴の究明

走力が同程度の複数の日本人とケニア人を比較し、接地時間を計測した結果、
日本人: 145±6ms
ケニア人: 156±9ms
とケニア人のほうが接地時間が長く、ランニングエコノミーが高かったと書いてある。


接地時間、ガーミンで手軽に測定できるようになり、何が正しいのか皆さんも気にしていることだろう。
が、接地時間が短い方が絶対に良い!というわけではない。

俺は、接地時間が250msと長めだが、キロ4分29秒で10㎞走り切れる。

このペースで走ってるのに、もっと接地時間が長い方、連絡ください!


接地時間。
奥が深い。
接地時間は、着地方法(フォアフット/ミッドフット/リアフット)と、地面からの反力、ひざ下の慣性モーメントあたりが関連してるんじゃないかと考えているが、このあたりはもっと調査が必要そうだ。

ランの調査ごととなると、仕事以上にムキになってしまう自分がいるな…
深夜2時を回ったので、もう寝る。


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